HOME
HOME>造形美の映える街
 

 

港南台駅前から本郷台方面へ続く線路沿いにユニークな形状のモニュメントがいくつも配置されているのをご存知ですか?
これらは1991年10月〜11月、桜木町・横浜美術館で開かれた『横浜彫刻展YOKOHAMA BIENNALE '91』での入賞作品です。当時横浜市が進めていた「文化的環境づくり」「魅力あるまちづくり」の一環として、彫刻のある公共空間をテーマに市民が彫刻と触れ合える憩いの場として創り出されました。

設置されている通りは、'90年〜'91年港南台駅周辺プロムナード化事業により、線路沿いの道路(両脇約300m)のフェンスに植え込みを配し、電線の地中への埋め込みで景観のグレードアップをはかり、車の減速を促すため蛇行させた独特の遊歩道となりました。

 

●線路沿いのフェンスの植え込みも厚く繁りました。陽光がふりそそぐ通りは毎朝、出勤や通学のため、多くの人々が駅へと向います。

 

 

 

【次元のリング】
素材:黒御影石 重さ:2500kg
作者:堀 義幸

制作意図:
目に見えない次元を表現するために実像を使い、両者のズレによって空間を作り出す。風化していく素材の中で完全な空間(次元)として存在し続けさせたい。

●横浜彫刻展で大賞受賞作品

【せれなあど】
素材:黒御影石・自然石
作者:中岡慎太郎

制作意図:
あえて形をいいきらないで、見る側に想像してもらうことによって目に見えないが確かに存在する。何かを伝えるものであればとおもう。

【風の石一閾(いき)】
素材:ステンレス・黒御影石
作者:石野耕一

制作意図:
風は感覚的で最も意識の境目にあるようなことからだと思っています。風のように石がある、存在しているのか、していないのか、そんなことをテーマに制作しています。

【我輩は石である】
素材:黒御影石・呑御影石
作者:高橋浩之

制作意図:
石そのものは、重く硬いものてあり、また、どこにあっても、その背に大自然をかんじさせ、大変強く存在を主張している。それとは反作用的な動きをその中につくりだすことで、現実と非現実の間にあるような、ユーモラスな感じと緊張感の共存するような感覚を楽しんでもらえたら。

【涙(喜びと悲しみと)】
素材:ブロンズ・御影石
作者:高野佳昌

制作意図:
嬉しい時や悲しい時、あふれ出るその人の一滴の涙。心からの真実と思います。人の心の存在を再認識を彫刻にし、一滴のシルエットに思いをおさめました。

 

【Transfiguration DUET T】
素材:ステンレススチール・黒御影石
作者:竹内三雄

制作意図:
Transfiguration(変容)は姿、形の変化だけでなく理想的な姿に変化する意も含まれています。
作品自体も周囲の環境と対話し、融け合う。そこに生じるDUET(二重奏)が互いに響きあい、変容し、大きなハーモニーになって新たなコミュニケーションを生み出してくれたら。

【宿借り(住めば都)】
素材:黒御影石・桜御影石
作者:西巻一彦

制作意図:
日々、私が見、聞き、感じるもの。これらさまざまな事象が私の中を通り過ぎていく。見方を変えるとそこにはさまざまな驚き、おもしろさが満ち溢れている。そんな生活の一場面からうまれてきた。

【ストーンフレームX】
素材:黒御影石・白御影石・ポリエステル樹脂・ステンレススチール
作者:細谷 進

制作意図:
塊の中から形を掘り出すことに面白味を感じて制作を続けるうちに塊と掘り出した空間とが同じ意味を持つようになった。お互いに混ざり合い、石塊のような空間のような不思議な塊になった。

 

 

当時の作品収録パンフ表紙

(C) 2004 横浜港南台商店会 All rights reserved.